診療方針

～健康長寿（生きている限り歩き続ける）の実践を目指して～

日本は世界でもトップクラスの長寿国であり、「人生100年時代」と言われるようになりました。
これからは「健康寿命」を伸ばすことが大切です。

介護の要因となる二大因子は、2つあります。

（1）脳血管疾患や心臓病
動脈硬化の危険因子は、糖尿病、高血圧、脂質異常症、肥満、喫煙などたくさんあります。
糖尿病は血管病と言われ、全身の血管で動脈硬化が進行していることもあります。よって、定期的な評価と治療により、合併症を予防し、悪化を遅らせることが重要です。
当院では、体重、血糖値、血圧、脂質（コレステロール）をコントロールするため、生活指導を基本としております。

（2）転倒や骨折、認知症といった高齢による衰弱
心と身体の働きが弱くなり、社会性の低下がみられる状態を、フレイル（虚弱）とよびます。
フレイル・認知症予防の重要な3つの柱は、栄養・運動・社会参加です。
生活習慣病は、食事・運動・薬のコントロールである程度予防できます。しかし、フレイルは薬による対処が難しいのが現状です。

健康寿命を伸ばす為には、生活習慣病の治療とともに、フレイル予防を取り入れていくことが重要です。
専門性と経験を生かし、皆様の未来を見据え、笑顔あふれる毎日に貢献できれば幸いです。